夏場のエアコンのトラブルで、大変な思いをされたことがある方は少なくないでしょう。故障と思っても、実は簡単な方法で解決するトラブルもあるのです。ここでは、家庭用エアコンで、専門業者に修理の依頼が必要となる故障について解説します。10年が寿命と言われる家庭用エアコンの故障について、徹底解説いたします。
家庭用エアコンの修理は専門業に依頼を!
家庭用エアコンを設置や修理するための工事は、法律で電気工事士の資格をもつ者が、その作業にあたることが基本とされています。
- 専用回路の敷設
- 配管穴を取り付ける作業
- 内外接続電線を壁などに直接固定する作業 など
上記のほかにも、エアコンの設置や修理では、電気工事士の資格が必要です。エアコンが故障したかなと思った場合は、解説書などに書かれている、確認できる個所をチェックしてみましょう。それでも改善しない場合は、専門業者に修理を依頼するようにしましょう。
ただし、設置や修理工事の中でも、室内機や室外機の内外接続の電線差し込み作業など、程度の軽い作業は資格を要しません。
家庭用エアコンで修理が必要な故障
故障かな?と思う、エアコンの症状をご紹介します。こんな症状がある場合は、故障が考えられますので、専門業者を依頼して修理してもらいましょう。
風量が落ちる・効きが悪い
エアコンの効きが悪い場合は、フィルターにほこりが溜まって場合もあるので、まずはフィルターを点検してみましょう。
フィルターに問題はないのに、効きが悪い場合は下記のような原因が考えられます。この場合は専門業者に修理の依頼が必要です。
- 真空引きができていない
- コンプレッサーの故障
- 室外機の故障
たとえば、真空引きができていないと、配管内部に水分やホコリが溜まり、熱を移動させる流体の循環を妨げてしまうためエアコンの効きが悪くなります。
室内機から突然水が出る
室内機からシャワーのように水が出てきたなどというトラブルも、よくあるトラブルです。エアコンの仕組みは、熱交換することで冷暖の風を送ります。
そのため機内には結露水が発生するのです。その排水となる箇所の破損、もしくはそこが詰まっていると、上手く排水できず室内機から水が出てきてしまいます。
室内機の電源が入らない
電源が入らず、室内機が全く作動しないトラブルで考えられる原因は、エアコン本体の故障か、リモコンの故障が考えられるでしょう。
室内機の前面カバーを開けると、どの機種にも応急運転ボタンが付いています。それを押しても作動しない場合は、本体の故障が考えられます。これで改善してもリモコンからは電源が入らない場合は、リモコンの故障でしょう。
- ブレーカーが入っているか
- コンセントが外れていないか
- コンセントを一度抜いて、再度さしなおす
上記を確認し、それも作動しなければ専門業者に修理の依頼をしましょう。
エアコンの運転が途中で止まる
運転中にエアコンが急に止まってしまったというトラブルもよくある話です。たとえば、スイッチを入れてすぐに止まってしまう場合は、内部のマイコンが誤作動している場合もあります。
まずは一度コンセントを抜いて、5分ほどしてから再度コンセントを入れてみましょう。そうすることで改善される場合があります。それでも改善されない場合は専門業者やメーカーに修理を依頼してください。
音が大きいあるいは異音がする
起動中の音が大きい、もしくはいつもと違う異音がする場合は、どこからどんな音がするのか確認してください。外から聞こえてくるなら、室外機が原因だという場合もあります。
機種によっては、特有の音が出るエアコンもあります。取扱説明書に、運転中に出る音などが記載されていますので、それを参考に異常かどうか判断してみてください。
ブレーカーが落ちる
リモコンのスイッチを入れるとブレーカーが落ちてしまう原因に、ご家庭の契約アンペア数が足らない場合も考えられます。契約アンペア数や、ほかの電化製品の同時使用を見直すことで改善する場合があります。
そのほかブレーカーが落ちる原因には下記のようなことが考えられます。
- ケーブルの破損による漏電
- コンプレッサーの故障
- 室外機に水などが入り、基盤がショート
上記が原因だと考えられる場合は、専門業者に依頼して修理してもらいましょう。
工事依頼前にできる事前チェック
エアコンが急に故障してしまった場合、専門業者に修理を依頼する前に、こんな個所を確認してください。ちょっとしたことが原因で、運転の支障となっている場合があります。
一度コンセントを抜いてみよう
エアコンが動かない、スイッチが入らない場合は、一度電源を切って、コンセントを抜いて5分くらいそのままにしてみましょう。そうすることで正常な状態にリセットされ、通常どおり使用できることがあります。
リモコンの電池を交換やフィルターの点検
リモコンの電池は適期に交換していますか?リモコンが作動しないときは電池が切れている場合もあります。まずは電池を交換してみてください。
また風向きによって、エアコンの効き目が弱いと感じることがあります。たとえば冷房の場合は、風向きを下向きにしていると、効き目が弱いと感じるのです。風向きを変えて、空気の出方を試してみてください。
室外機の周りをチェックしてみる
室内機に異常を感じても、実はその原因は室外機にある場合があります。故障かなと思ったときは、室外機の周りもチェックしてみましょう。
室外機は、冷房では部屋の熱を外に出し、暖房では周辺の熱を吸収する役目があります。ゆえに室外機の周りに、物が置いてあると空気の排出や吸収を妨げてしまい、冷暖房の効き目が悪くなる場合もあるのです。
また真夏は、直射日光が室外機にあたっていると冷房の効きが悪くなります。室外機の周りに放熱妨害になる障害物がないか、また直射日光があたっていないかチェックしましょう。
まとめ
一般的に家庭用のエアコンの寿命は10年と言われています。使い方にもよりますが、10年以上のエアコンは本体の故障も多くなります。
10年以内の製品でも、異音や風の効きが悪いなどというトラブルが生じた場合は、まずは自分で確認できる個所をチェックしなおしてみましょう。それでも解消されない場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。
東京都稲城市の「第一空調株式会社」では、家庭用・業務用のエアコンの販売、及び設置や修理を経験豊かなベテランのサービスマンが行います。基本的に、真空ポンプでの真空引きやフロン回収機でのフロン回収も行います。エアコンが故障したかなと思われるときは、お気軽にお問い合わせください。