毎年の猛暑は、すでに夏の風物詩となり、エアコンは生活に欠かせないものとなりました。オフィスや店舗など、仕事においてもエアコンは必要不可欠ですが、トラブルが起こることも結構多いものです。
この記事では、業務用エアコンの不具合について、その症状と原因、対策方法をご紹介します。自力で改善できなければ、修理を依頼する必要があります。真夏のエアコン故障は、最悪の場合、命にもかかわるため、症状による対策方法を知っておきましょう。
業務用エアコンの不具合
エアコンの不具合には具体的にどんなものがあるのか、その原因と対策を見ていきましょう。
室内機からの水漏れ
室内機からの水漏れは、最も多いトラブルです。家庭でも経験のある方は、いらっしゃるのではないでしょうか。その原因は、ホコリや汚れ、それらに繁殖する雑菌などです。
エアコンが取り込んだ空気を、冷やされた熱交換器に通すことで、部屋に冷たい空気が送られます。取り込んだ空気と熱交換機の温度差によって、空気中の水分が結露し、熱交換器の下のドレンパンにたまります。ドレンパンにホコリや汚れなどがたまっている場合は排水がうまく行われず、エアコンの吹き出し口から室内に水が落ちてくるのです。ドレンパンはエアコン内部にあるため、自力で掃除することが難しい部分です。水漏れが発生したら、専門業者に修理を依頼しましょう。
エアコンから白いけむりが出て、冷えが悪い
エアコンから白い煙が出ること自体は、珍しくありません。湿度が高い状態で冷房を使うと、空気中の水分が急激に冷やされ、湯気のように白く見えることがあります。冷房が効いていて臭いがなければ、特に問題はありません。しかし、冷えが悪い場合は、エアコン内部の冷却器の汚れが考えられます。温度ムラによって冷えが悪くなることもあるため、専門業者に修理を依頼しましょう。
エアコンの室外機が回らない
エアコンの室外機が回っていないことに気づいた場合は、次の3点を試してみましょう。
まず、室外機の周辺に物がないか確認しましょう。近くに物が置いてあると空気の流れが悪くなり、安全装置が働いて室外機が回らないこともあります。周辺のものをなくして、空気の流れを確保すれば、正常に回りだすことがあります。
次に試してほしいのが、設定温度を変えることです。エアコンは、設定温度が室温と同じくらいになると、稼働を抑えて自動で止まる仕組みを持っています。室温と極端に違う温度を設定してみて、回りだすなら異常ありません。
最後に、内部のシステムエラーが原因となっている場合もあります。この場合、エアコンを再起動してみましょう。電源を切ってコンセントを抜き、1,2分待機してから、再度コンセントを入れて電源を入れます。再起動することでシステムエラーがリセットされ、正常に運転を始めることがあります。
以上を試しても動かないようなら、コンプレッサーやファンが故障している可能性もあります。自力では対応しきれないため、修理を依頼しましょう。
エアコンの臭い
エアコンから嫌な臭いがすると不快なものです。よくあるのは、かび臭さやホコリ臭さでしょう。これらは、水漏れと同様、内部の汚れが原因です。取扱説明書に従って、エアフィルターやファンなど、掃除できるものはしてみましょう。しかし、エアコンの内部は複雑で、どうしても自力で掃除ができない部分もあります。定期的に専門業者に掃除を依頼することで改善することも多いでしょう。
また、焦げ臭いがする場合は、内部で不具合の起きている可能性が高いでしょう。火災の恐れがあるため、すぐに使用をやめて修理を依頼しましょう。
どちらにも当てはまらない独特なにおいがする場合は、生活臭の影響が考えられます。汗やタバコ、ペット・畳・建材・化粧品など、さまざまな臭いが混ざって不快な臭いを出すことがあるので、換気を行ってみましょう。また、排水を行うドレンホースの先に排水溝があったり、排水が貯まっていたりすると、その臭いが上がってきている場合もあります。
異常音(問題ない場合)
エアコンからいつもと違う音がしていると気になるものです。運転中であれば多少の音はするので、問題のない場合も多くあります。
「ピキッ」、「パキッ」という音は、室内機のプラスチックが急激に冷やされることによって出ます。設定温度を高めの温度にしてみると解決するでしょう。また、冷媒が冷風を送り込むときに「シャー」、「ブシュー」、「シュルシュル」といった音を出す場合があります。これも、とくに心配はありません。
エアコンの運転開始時に、エアコンのカバーや電磁弁が開閉することで「カタカタ」、「ガタガタ」という音が出ることもあります。運転のはじめだけなら問題ありません。また、フィルターを掃除した後などに、設置がうまくいっておらず音を出す場合もあるため、一度確認してみましょう。
ホコリがたまって動きが悪い場合に、「キュルキュル」という音が出ることもあります。まずは掃除を行ってみて、改善しなければ専門業者に依頼しましょう。
異常音(修理が必要な場合)
一方で、修理が必要な異音もあります。上記に該当しない場合は以下をチェックしてみてください。
内部のファンやモーターの劣化によって、「ブーン」という音がする場合もあります。「ポコポコ」、「ブオーン」という音は、ドレンパンの劣化によって水分と外気が触れることで、音が出ていると考えられます。「カラカラ」という音がする場合は、ファンの不具合が考えられるでしょう。どれも内部の部品を交換する必要があるため、専門業者に修理を依頼しましょう。
また、「キーン」という音は、コンデンサ(エアコン回路の制御装置)の不具合で出る場合があります。そのほか「ジジジジ」、「ジー」、「ガラガラ」、「パチパチ」という音がすることもありますが、どれもエアコンの複雑な仕組みに関連していると考えられるものです。自力での対応は難しいため、やはり修理を依頼しましょう。
エアコンの不具合を防ぐためには
エアコンは、使用頻度の高い夏場に故障してしまうことが多いものです。暑い時期に壊れてしまうと部屋を涼しくできず、その日の気温によっては命にかかわることもあります。また、修理の込み合う時期のため、依頼してもすぐに対応してもらえないこともあるでしょう。
そのため、エアコンが壊れてしまわないよう、定期的な点検を行うことが必要です。エアコンは、自分で掃除できる部分もあるため、シーズンの前、またはシーズン終わりに掃除をしておくことが第一歩です。また、業務用エアコンの場合、3ヶ月に1度以上の簡易点検、1年または3年に1度の定期点検が義務付けられています。常に適切な状態でエアコンを使用することで、運転にかかる負荷を減らせるとともに、故障しにくくなります。
また、見落としがちなのが室外機です。周りに物があると熱がたまりやすくなり、熱い空気を吸い込むことでエアコンに負荷がかかってしまいます。知らずに室外機の前に物を置いてしまっていたなどという状況にならないよう、十分な空間の確保を周知しておくことが必要です。
まとめ
業務用のエアコンは、いろいろな不具合の起こる可能性があります。自分でできることは限られているため、日々の使い方や掃除・点検をしっかりと行い、故障に至らないように使いたいものです。
もし修理が必要になった場合は、「第一空調株式会社」にお任せください。エアコンの修理を長年行ってきた経験と、安心してお任せいただける技術があります。点検も承っておりますので、エアコンに関することであればお気軽にお問い合わせください。
業務用エアコンの修理はぜひ、当社にお任せください!
特に業務用の修理工賃は高額になりがちですが、お客様とダイレクトに作業できますので、少しでもお安くできると思います。
また、技術的にも長年数多くの修理をさせていただいているので、安心してお任せください。
新品のエアコンは金額も張りますので、修理もご検討ください。
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室内機・業務用エアコン修理標準料金
室内機 |
2.8馬力まで | 5.0馬力まで | 10馬力まで |
---|---|---|---|
点検(診断)代 | 7,700円 | 8,800円 | 9,900円 |
水平羽交換台 | 11,000円 | 15,400円 | 16,500円 |
水漏れ修理代 | 13,200円 | 16,500円 | 16,500円 |
部品交換代 | 14,300円 | 16,500円 | 16,500円 |
P板交換代 | 13,200円 | 17,600円 | 17,600円 |
ファンモータ 交換代 |
15,400円 | 19,800円 | 19,800円 |
真空引き・部品 交換修理 |
19,800円 | 23,100円 | 26,400円 |
溶接に必要な 部品交換修理 |
26,400円 | 26,400円 | 28,600円 |
分流器交換修理 | 33,000円 | 37,500円 | 41,800円 |
本体取り外し代 | 17,600円 | 19,800円 | 22,000円 |
※標準料金に別途【交通費】【部品代】【フロンガス代】【相当駐車場代】を加算いたします。